小野清満(小野農園)
小野 清満(小野農園)秋田県横手市
雄物川水系と涼しい盆地が育む「あきたこまち」
小野農園は秋田県横手市・横手盆地の西側に位置し、雄物川水系の豊富な水に恵まれた地域にあります。昔は雄物川が度々氾濫し大変苦労したそうですが、今ではそのおかげで肥沃な土壌となり、美味しいお米づくりに最適な日本でも有数のお米産地となりました。気候は朝と日中の温度差のある盆地のため、養分・うまみがしっかりお米に蓄えられます。
時間をかけた土づくりはすべての源
代々米農家として受け継がれてきた農法を自分なりにアレンジしながら、その年の肥料や栽培時期などを決め、じっくり時間をかけて土づくりを行っています。土はすべての源。稲が元気に育つためには土づくりが最も大切だと考えています。堆肥や稲わらなど自然のものを中心に、土壌中の微生物を増やし、豊かな土壌を作ることに特にこだわっています。
お米の底力を引き出す。「あきたこまち」をもっとおいしく。
口に入れた瞬間に「甘い」と感じるお米を作りたいと思い、そこを意識しながら栽培をしています。まずは稲を元気に強く育て、光合成を活発にさせるため、株と株の感覚を広めにとり、太陽の光をたくさん当てるように工夫しています。慣れ親しんだ「あきたこまち」をどこまでおいしくできるか。新品種にも負けない、お米の底力を引き出すことが目標であり、腕の見せどころだと思っています。