ひらくの里ファーム(青木 拓也)
ひらくの里ファーム(青木 拓也)新潟県南魚沼市
越後山脈の麓、清らかな水が美味しさの源
ひらくの里ファームの田んぼがあるのは新潟県南魚沼市の山谷地区。越後山脈が連なり、朝晩の冷え込みが厳しい地域で山間部には7月まで雪が残っていると言います。冬の寒さは厳しく、積雪量も多い分、暑い夏でも清らかで冷たい水が豊富に流れ込み、健やかな稲を育てることができます。また、土質は粘土質土壌が多く、扱いには苦労しますが、水持ち、肥料もちが良く米作りには最適な環境が整っています。
稲にとって必要なものを見極める
整った環境や魚沼ブランドに胡坐をかくことなく、土づくりや栽培においても一切手を抜くことはありません。土づくりのプロである「土壌医」としての知識を活かし、土壌分析や自家製の籾殻くん炭の施用など、稲にとって何が必要かを常に考え、データ収集と研究を繰り返しています。また、安全性・効率性の観点から、JGAPの取得、営農管理システムの導入により、安全安心を担保し、多角的に地域営農の発展に貢献しています。
故郷の田園風景を守りたいという強い気持ち
代表の青木さんは、高齢化や後継者不足により廃れていく地域農業を目の当たりにし、生まれ育った故郷の田園風景が無くなってしまうのではとの危機感から一念発起。27歳という若さで声をあげ、周りの先輩方に支えられながら「地域の未来を切り拓く」ために法人化し、農地の集約・効率的で安定した生産を牽引してきました。 噛むたびに甘さが溢れ出るようなお米を作りたいと笑顔で語ってくれた青木さんは、すでに次のステージを見据え、地域を守っていくために若手の育成にも力を注いでいます。