白屋(島津祐太)
白屋(島津祐太)福岡県田川郡
大自然が作る甘く香るお米
圃場がある福岡県田川郡香春町は、香春岳や大坂山など自然豊かな山々に囲まれた盆地。山からの天水を利用し、自然と共生した米作りが行われています。代表の白石さんは25歳の時に祖父から農業を受け継ぎ、素人同然の状態から友人と二人三脚で米作りをスタートさせました。たくさん失敗を繰り返し、当初は稲を枯らせてしまったこともあると言います。美味しいお米を作りたいと言う実直な想いを胸に、周りの先輩方に指導いただきながら試行錯誤を繰り返し、ようやく納得できる味わいに近づいてきました。現在では、芸能人と一緒に米作り企画をするなど新しいことにもチャレンジしています。
こだわるのは土の状態を感じ取るための手作業
特にこだわるのは有機質肥料をベースにした丁寧な土づくりです。通常、肥料は機械を使っての施用が主流ですが、白屋さんでは、重い肥料を背負い、全て人の手で散布しています。一見、非効率にも見えますが、自分の足でしっかりと土を踏みしめ、田んぼの状態を観察しながら、肥料を散布することで、バランスとく丁寧な管理ができると言います。また、菜種油粕や乳酸菌などを使って土を活性化させることで、豊な生態系を作り、環境の健康も意識しています。
環境の健康も意識した土づくり
極力農薬を抑えた農法を進めているため、草刈りや管理には非常に苦労しているが、10年以上有機肥料をいれ続け、時間をかけて土作りをしてきた成果が出てきており、ホクホクした土になってきたと言います。また、お米の味にも飛躍的な変化があり、香ばしいかおりと深みのある味わいで、ファンも増えてきています。 白屋の二人は、生まれ育った大好きなこの地の農業を地域の仲間たちと一緒に守り、「家庭で安心して、笑顔で食べられるお米」を作っていきたいと語ってくれました。