原田屋(原田章弘)
原田屋(原田章弘)北海道雨竜郡
米づくり百選の地でつくる甘い米
原田屋さんの田んぼがある北海道雨竜郡秩父別町は、日本の米づくり百選の地にも選ばれたことがあり、北海道の中でも昔から美味しいお米が取れる産地と言われています。町内には見渡す限りの田園風景が広がり、寒暖差が非常に大きく、粘土質の土壌は難もありますが、コントロールしやすいと言います。父親の背中を追い、米作りを継ぐことを決意した原田さんは、自分の作ったお米じゃないとダメなんだと言ってもらうため、農作業に心血を注いでいます。
味を追い求めた米作りの極意
これまでたくさんの研究と失敗を繰り返し、たどり着いたのは、魚系の肥料をメインに独自に組み合わせた肥培管理です。広大な農地から圃場を厳選し、田んぼごとに細かく肥料設計を変え、丁寧に管理していくことに時間をかけていると言います。また、仕上げの乾燥作業にもこだわり、通常の3倍は時間をかけて、太陽と同じような温度を考えて乾燥させています。精米機も低温で美味しくできるように新しい設備を導入。大量生産ではなく、あくまで「味」を重視し、美しく輝き、潤いを感じる甘いお米を目指しています。
自分にしか作れないお米を作りたい
北海道内でトップクラスの「ゆめぴりか」を作りたいと話す原田さんは、研究と努力の成果が実り、ホクレンが実施する「ゆめぴりか良質米生産出荷表彰」を6年連続受賞。全国から注文があり、原田さんのお米以外はもう食べれらないと言ってもらったことが忘れられず、父親から受け継いだ技と、独自の肥料設計と管理方法で丁寧な米作りを続けています。これからもチャレンジを続け、もっと驚くような自分にしか作れないお米を作りたいと話してくれました。