しつはらふぁーむ
しつはらふぁーむ石川県七尾市
清らかな水源から500mの距離にある田んぼ
しつはらふぁーむさんの圃場があるのは石川県能登半島の中央にある七尾市七原町。自然豊かな集落には眉丈山系の湧水が流れ込み、四季がはっきりとした地域です。水源から500mほどの距離に田んぼが広がり、混じりっ気のない清らかな水が絶え間なく流れます。「農家にだけはならないでおこう」そう思っていた代表の小島さんは、偶然の出会いからスタートした米作りにのめり込み、喜びの声を聞くたびにやりがいを見出してきたといいます。
何も施さない。自然栽培へのこだわり
米作りのこだわりは「何も施さないこと」小島さんはは奥様と二人三脚で集落の休耕田を復活させながら、自然に身をゆだねた自然栽培をしています。田んぼには、とにかく何も入れす、稲の生長を少しだけ手助けすることがポイントだといいます。苗づくりには山の土を使い強く健やかに育てることを意識し、機械化が進んだ今でも、昔ながらの手押しの田植え機を使い、田んぼを自らの足であることを大切にしています。田植えだけでも通常の3倍も時間をかけ、収穫もギリギリまでタイミングを見極め、しっかりとした実りをつけるよう努力を惜しむことはありません。
雑草との共生は未来のため
農薬を一切使わない自然栽培は、雑草との戦いが一番の課題です。しかし、小島さんはある時先輩から「草ではなく稲を見ろ。でなければ稲が寂しがる」との言葉をもらい、そこから上手く共生しながら稲を育てる手法を研究し始めたといいます。しつはらふぁーむさんでは、コシヒカリを始め、ササシグレ、日本晴れ、農林1号、プリンセスサリーなど多くの品種を栽培しており、その丁寧な農法から、アレルギーに悩むお客様にも愛用されています。草刈りなど苦労もありますが、お客様のことを想うと自然と体動き、この土地を次の世代に残していきたいという強い意志があると笑顔で話してくれました。