米の里
米の里山形県鶴岡市
出羽三山の雪解け水と地元への熱き想い
米の里さんの田んぼがあるのは、山形県鶴岡市。月山・鳥海山・羽黒山などの山々に囲まれ、清らかな雪解け水が豊富に流れこむ地域です。しっかりと雪が降ることで良い土壌が作られ、朝晩の寒暖差がお米の旨味を生み出します。代表の齋藤さんは全く異なる仕事をしていた時に偶然出会った方に農業のかっこよさを教えてもらい、「庄内を枯らさない自信があるか」との問いかけに心を動かされ、仲間たちと共に成長していけるよう生産者団体を立ち上げ地域一丸となって米作りを主体に活動をつづけています。
根を張らせる土づくりと独自配合の肥料
65haを越える広大な田んぼで、つや姫や雪若丸、ミルキークイーンなどを栽培する米の里さんでは、特に土づくり・苗づくりを重要視しています。独自の配合でオリジナルの肥料を作っており、品種や圃場毎に適切な管理をするとともに、しっかりと深く耕すことでしっかりと健康な根に育つ環境を整えています。また、乾田直播や無代かき、有機栽培など新しことにもチャレンジをしており、向上心を忘れることなく視野を広く持った米作りを続けています。
稲が欲しがっているものを見極めることがポイント
米作りのポイントは稲が欲しがっているものを見極めるところにあると話す齋藤さん。広大な面積を管理することは容易ではありませんが、その苦労も楽しみの一つだといいます。齋藤さんは、早くも次の世代を見据え、農業経営は基本的に独立採算制。自分でできるようになった社員はどんどん独立させて、地域を担う後継者として育成しているといいます。生まれ育ったこの庄内平野を守り繋げていくため、再生産性のある農業のカタチを作り体現していきたいと話してくれました。