こなつ農園(小夏英昭)
こなつ農園(小夏英昭)熊本県熊本市
里山に囲まれ、シリカが豊富な水が健やかなイネを育てる
こなつ農園さんの田んぼは熊本県熊本市城南町にあります。縄文時代の土器や石包丁が数多く発掘され、昔から稲作を中心とした農業が盛んに行われてきた地域です。田んぼに流れこむ水は、健康意識の高い方を中心に注目を集めているシリカ(珪酸)を非常に多く含んでいるため、茎葉がしっかりと健やかに育ち、病害虫にも強く、昔から良いお米が取れる地域とされてきました。また、地域全体が里山に囲まれているため寒暖差が非常に大きく、猪や鹿も生息する自然豊かな地形が味わい深いお米を育てます。
安全安心で美味しいは当たり前。その先にある品質を追い求める。
こなつ農園さんでは、品質を高め安全安心を求めるお客様への物差しとなるよう有機JASを取得し丁寧な米作りをされています。安心で美味しいは当たり前と語る代表の小夏さんは、苗づくりか乾燥作業まで手間を惜しむことはありません。強く丈夫な稲に育てるため全量をポット苗で栽培し、土づくりにおいては基本的に何も施さないことを意識しています。シリカが豊富に含まれた清らかな水と豊かな土の力があれば余分な肥料は必要ないと話してくれました。農薬や化学肥料を一切使わない田んぼには大学の調査で61種類の昆虫が確認されています。
研究を続ける直向きな姿勢が未来を創る
小夏さんは、生まれ育った地域の農業が衰退に向かうなか、守っていかなければならないとの思いから脱サラし米作りをスタートさせたと言います。「見ずして行うなかれ、行わずして語るなかれ」との言葉を胸に、しっかりと試験・研究を繰り返しながら新しいことにもチャレンジを続け、現在は6.5haほどの面積でにこまるやぴかまる、朝日を栽培しています。自分のお米を多くの人に知ってもらい、米作りを続けながら若者が稲作に励む未来を作りたいと今後の目標を語ってくれました。