たらぎ田んぼのチカラ研究会(尾形伸一郎)
たらぎ田んぼのチカラ研究会熊本県球磨郡多良木町
日本三大急流「球磨川」と盆地気候
たらぎ田んぼのチカラ研究会さんの田んぼがあるのは熊本県球磨郡多良木町。日本三大急流の一つ「球磨川」の水が豊富に流れ込み、360度山々に囲まれた恵まれた環境にあります。多良木町内にはお米を原料とする球磨焼酎の蔵が7軒も残っており、昔から良いお米が取れる産地とされてきました。たらぎ田んぼのチカラ研究会さんは、栽培技術や品質のを向上させ地域のブランド化を図っていくため11軒の農家が集まり、町と連携しながら米作りを続けています。
魚粉をベースとしたミネラル補給と向上心
お米は全て栽培方法を統一し、厳しい基準をクリアしたものだけが研究会の名前で販売することができると言います。お米の味を最大限に高めるため、魚粉をベースとしたミネラル肥料を田んぼの状況に応じて使い分けることで良い土を作り、育苗から収穫まで細かく管理をしています。また、調整作業にもこだわっており大粒だけを選別し食べ応えのあるお米に仕上げています。台風や雨など天候には毎年悩まされていますが、何度もメンバーで勉強会を繰り返し、美味しい米作りを日々研究していると言います。
チームで作る地元を守るお米
昔から米作りが盛んだったこの地域でも、高齢化から農地を手放す方が増えてきており、耕作放棄地も散見されるようになってきました。多良木町には盆地特有の寒暖差や球磨川の水など、良いお米が取れる条件が整っているため、より品質を向上させ、お米コンクールでの入賞を目指し、全国の方にお米を届けたいと言います。お話を伺った尾方さんは、生まれ育ったこの土地を守り、未来へ常げていくため、チームとして戦っていきたいと話してくれました。