京都丹波西村farm(西村不二夫)
京都丹波 西村farm(西村不二夫)京都府南丹市
山々に囲まれた水清らかな分水嶺の地
京都丹波 西村farmさんの田んぼは、京都府のほぼ中央、南丹市日吉町にあります。昔から米や黒豆枝豆づくりが盛んな地域で、標高は約200m、太平洋と日本海の分水嶺にあたる寒暖差が非常に激しいエリアです。いわゆる中山間地域のため、田んぼひとつひとつの面積が小さく機械化できない部分もあります。西村さんは、きれいな水辺にしか生息しない天然のホタルが見られる優美な自然あふれるこの地で減肥料、減農薬の米作りを続けています。
微生物を活かした地力づくりから始まる米作り
大事なことは土づくり。西村さんは、根と共生する菌根菌を活用した米作りを行っています。かつては、親から引き継いだ農地と出荷先をそのまま利用し、教科書通りの生産出荷をしていましたが、等級検査だけで値段が決まる仕組みに疑問を持ち、美味しいお米をきちんと作るために勉強をスタート。菌根菌、乳酸菌、カルシウムを使用した農法に切り替えたことで、稲1株がしっかりと元気に育ち、お米も粒が大きくなり、化学肥料や農薬もかなり減らすことができるようになったと言います。
自然と共生し中山間地をつなぐ
集落全体で約40haの田んぼがあり、それぞれの米作りがある中で、中山間地域で耕作放棄地を防ぎ農業・農村を守ることはとても大切だと話す西村さん。ホタルやタニシなど、西村さんの田んぼは自然豊かです。京都丹波米美味しいお米コンテストで受賞するほどの美味しいお米をつくりながら、小規模でも収益性の高い農業を目指し、地域の豊かな自然も守っていく。西村さんの挑戦はまだまだ続きます。