大瀧農場(大瀧勇)
大瀧農場新潟県上越市
粘土質の土壌が育む旨味
大瀧農場さんの圃場があるのは、新潟県上越市頸城地域。田んぼの近くを保倉川が流れおり、豊富で清らかな水で米作りをしています。冬は新潟らしくしっかりと厳しい寒さがあり、夏には暑さもある四季のはっきりした地域です。土質は粘土質のため作業には苦労しますが、水持ち・肥料持ちがよく美味しいお米を作る環境が整っています。42haを超える広大な面積でお米や大豆を生産する大瀧さんは、高齢化で農地を手放す人たちから積極的に受け入れを行い、地域の農業を担っています。
草を生やさないことがコツ
除草剤などを一切使っていないという大瀧さんは、草を生やさないことが一番のポイントであり、水管理には特に気を遣っていると言います。田んぼの枚数は250枚を超え、一人で全部回るとすれば3日はかかると言いますが、決して手を抜くことはありません。とにかく一つ一つの作業を丁寧に行い、1発で決めること。手を抜くと必ず二度手間になると話してくれました。また、広大な面積でも適期を逃さないよう、1週間ずつずらして栽培を行い、品質を保つ工夫をしています。
お客様を思うと身体が自然に動く
暑い時期の草刈りは本当に骨が折れるが、待っているお客様のことを思うと自然と身体が動くと言います。肥料に混ぜた大豆くずが夏にじんわりと効き、旨味の元となると話す大瀧さんは、香ばしい香りがあり、甘みがあるお米を目指しています。農業が盛んな新潟でも担い手は不足しており、耕作放棄地も増えつつあるが、しっかりと米作りを維持し、続けていくことで、生まれ育ったこの土地を守っていきたいと話してくれました。