たかしま農場(上島一也)
たかしま農場(上島一也)北海道深川市

ホタルを育む、農薬・化学肥料を使わない米作り
たかしま農場さんの田んぼがあるのは、北海道深川市。周囲を山々に囲まれ、中央には日本で三番目の流さを誇る石狩川が流る道内でも有数のお米の産地です。寒暖の差がはっきりしており、夏は程よく太陽が照りつけ、冬はたくさんの雪が積もり、夏冬の気温差は60℃にもなります。たかしま農場さんは、広大な土地が広がる北海道の地で、量ではなく、農薬・化学肥料を使わない米作りにこだわりながら味を追求し続けています。環境にも配慮した米作りを続けているため、田んぼには環境の良いところにしか生息しないと言われる蛍がやってくるといいます。

大切に大切に作られる安心と安全
一番大事にしていることは、安全安心でおいしいお米を作ること。シンプルではありますが、決して簡単にできることではありません。代表の上島さんは、30年以上前から農薬や化学肥料を減らした米作りの研究を始め、地域を巻き込みながら安心して食べられる米作りを推進してきたといいます。稲藁や籾殻はもちろん、魚かすやミネラルなど自然由来のもので豊かな土を作り、手間を惜しまずに丁寧な管理をしてくことで味わい深いお米を作っています。また、新しいことにもチャレンジし続け、楽しみながらさらに上を目指していると話してくれました。

お客様の笑顔のために信念を貫き通す
農薬を使わない米作りの一番の課題は雑草です。田植え後には機械による除草作業もしていますが、完全に取り除くことはできず、今でも人の手で雑草をとっています。非常に辛い作業ではありますが、お客様からいただく「おいしい」の言葉は大きなやりがいになっているといいます。有機JASを取得した「ゆめぴりか」や「ふっくりんこ」を生産する上島さんは、恵まれた環境を生かし、もっとたくさんの人に自分が作ったお米を味わっていただくために、これからもこだわりを貫いていきたいと笑顔で話してくれました。