最上園 百姓ワタナベ(渡邉進)
最上園 百姓ワタナベ(渡邉進)山形県南陽市
恵まれた置賜の環境で、かっこいい農業を
最上園 百姓ワタナベさんの田んぼがあるのは山形県南陽市爼柳(またいやなぎ)。山に囲まれた置賜の環境は水がとてもよいため、昔からおいしいお米が取れる地域と言われています。程よい粘土質の土壌で、お盆すぎには朝晩がぐっと冷え込み、お米に旨味が蓄えられる環境が整っています。オーダーメイドの家具職人をしていたという渡邉さんは、どうせ農家になるなら、新しい農業の在り方を模索し、かっこいい農家になりたいとの思いから、技術だけでなく見せ方にも知恵を絞り、デザインに強いこだわりを持っています。
毎日食べられる飽きないお米
代表の渡邉さんが一番大事にしていることは、土づくり。自家製の籾殻くん炭を作り、米沢牛の牛ふん堆肥を混ぜて田んぼに入れ、なるべく化学肥料ではなく自然のものを使い、じっくりと時間をかけて土づくりをしています。また、苗づくりの作業は気を使い、太くしっかりとした苗を作ることを意識しているといいます。田植え後は、細かく水管理をしながら色や稲の様子を見ながら適切な管理をしています。毎日食べられる飽きないお米を作りたいと話す渡邉さんのお米は、全国にお米を待っているファンがいるといいます。
どんな作業も笑顔で。稲も笑顔になれる米作り。
最上園 百姓ワタナベさんでは、7haほどの面積でつや姫や雪若丸を栽培する傍ら、さくらんぼやプラム、枝豆などの栽培にも力を入れていています。生き物が相手なので、休みはなく、自然災害にも勝つことはできないため、農業は苦労が絶えないといいますが、どんな辛いことも笑顔で作業するようにしているといいます。難しい顔で米作りをしていれば、稲もそれを見て難しい顔をする。だから、楽しく、笑顔で作業するようにしていると話してくれました。