のうランド(宮澤健太郎)
のうランド(宮澤健太郎)新潟県十日町市
農家のせがれ3人が立ち上がり地域を守るための米作り
のうランドさんの田んぼは、新潟県十日町、水沢地区にあります。すぐ下に信濃川が流れる水に恵まれたこの地は、盆地のため日中は暑く、朝晩は涼しいエリアです。地域の高齢化が進み、引退する農家が増えゆく中、農地の管理や作業の依頼が多くなったこの地域をどのようにして守っていくのか。地元農家のせがれ3人が、先人の知恵を受け継ぎ、次世代へつなぐために、農業法人を立ち上げ、協力しながら十日町市の美味しいお米を全国に届けています。
基本をしっかり、地域の仲間とともに。
大切なのは土づくりと苗作り。近年は気候変動が激しく、毎年気候が変わるため、基本となる「土」と「苗」をしっかり作ることに心血を注ぐといいます。太く短い強い苗を目指しつつ、根が老化しないように、種まきは4回に分け健康な状態で田植えができるように細かく調整しています。また、若手3人で経営するのうランドさんは、共同でわいわい仕事をする楽しさがあると言います。地域の仲間と触れ合うことがすごく楽しく、作業的にも助かっているとお話される様子は、集落営農の理想形を感じさせます。
「テーマパーク」のような場所・存在になる
地域を守るために美味しいお米をつくり、皆さんに喜んでもらうこと。そして、農業体験やイベントの開催などを通して、「テーマパーク」のような人が集う場所・存在になることで、地域の魅力や素晴らしさを伝えていきたいと話すのうランドさん。仲間と共に役割分担をすることで、45haもの面積をしっかりと管理しながら、次世代のリーダーたちが地域を守り、美味しいお米づくりを担い、次世代へとつないでくれています。