ほたるの里米(東海林則夫)
ほたるの里米(東海林 則夫)新潟県村上市
蛍が飛び交う美しい自然環境
ほたるの里米さんの田んぼがあるのは、新潟県村上市山北地区。樹齢150年を超える木々が生い茂る豊かな山林に囲まれ、中継川の源流を贅沢に田んぼに引いて米作りをしています。豊富な雪解け水は枯れることはなく、程よい粘土質の土壌に四季のはっきりとした気候など米作りに適した条件が整っています。また、昔から水の美しさには定評があり、今でも蛍がたくさんいる地域で商品名にも「ほたる」の文字が入っています。代表の東海林さんは、豊かな環境を地域でやさしく見守りながら維持していると話してくれました。
適切な水管理がポイント
東海林さんが特に気を遣っているのが水管理。人間と同じで、喉が乾いている時に水が飲めなかったら体調を崩してしまう。教科書通りではない時でも、その時の気候や状況に応じて適切な水管理をしてあげることが大切だといいます。川が近く、風がよく吹く地域であるため、虫や病気の被害も少なく、過剰に農薬を使うこともないといいます。夕日は早めに山に隠れ、しっかりと寒暖差があるため、旨味がしっかりと蓄えられます。甘いのは基本で、おにぎりにして外で食べる時にも噛みごたえがあり、味わい深いお米だと話してくれました。
ここで生きるからには自然を守るのは当然
山間部であるため、畦も多く草刈りにはとても苦労するといいますが、収穫できた時の喜びはその苦労を忘れさせてくれるといいます。この自然が一番の財産であり、ここで生きるからには自然を守るのは当然だと話す東海林さん。田んぼでお米を作ることによって、この自然環境が保たれていると話します。代々、先祖が守ってきたこの地の自然を守り、蛍が飛びかう美しい環境を守り、繋げていくためにできるだけ長く米作りを続けていきたいと話してくれました。