ゆきのこまち商店(坂本寿美子)
ゆきのこまち商店(坂本寿美子)秋田県鹿角市
四方を山に囲まれた自然豊かな環境
ゆきのこまち商店さんの田んぼがあるのは、秋田県鹿角市八幡平の黒沢地区。山が非常に近い谷間であり、四方を山に囲まれた自然豊かな地域です。三ノ岳から流れる清らかな雪解け水は、非常に豊富で夏でも枯れることはなく、飲み水としても使えるほど美しいといいます。代表の坂本さんは、全く異なる職種で働いていましたが、おじいちゃんが楽しそうに農業をする姿が忘れられず、農業を志すことを決めたと話してくれました。今では、6haほどの圃場で農薬や化学肥料に頼らない栽培方法を追求しながら、あきたこまちを生産しています。
生き物がのびのびと暮らせる田んぼ
坂本さんが大切にしていることは、生き物たちが暮らしていける環境を守ること。農作業の途中でサワガニや魚の稚魚を見つけ、この子たちのために農薬を使わない米作りをしていこうと心に決めたといいます。苗づくりの土は、山から取ってきた栄養たっぷりの土を使うことで健やかな苗を作り、田植え後は除草機を使い5回以上も除草作業をするなど手間を惜しまない米作りが坂本さんのモットー。素晴らしい環境の中、生き物がのびのびと過ごすことができる田んぼを目指し、環境に負荷をかけない米作りを追求しています。
素晴らしい環境未来に残すための米作り
農薬に頼らない米作りは非常に苦労が多く、田んぼの様子を見て回るだけでも日が暮れてしまうことがあるといいます。それでも、収穫期に黄金色の田んぼを見た時や生き物が顔を出してくれた時は農業をやってきてよかったと心から喜びを感じると話してくれました。坂本さんは農地を手広く広げ、欲をかくようなことはせず、しっかりと理解しくれるお客様と真摯に向き合い、良いものを提供してきたいといいます。この素晴らしい環境を未来に残していくことを目標に、これからも味わい深い米を作り続けていきたいと話してくれました。