金谷農場(金谷武志)
金谷農場(金谷武志)新潟県上越市
美しい水辺の環境と37種類のトンボ
金谷農場さんの田んぼがあるのは、新潟県上越市三和区。日本で初めて田んぼの基盤整備が行われた場所であり、古くから農業が盛んな地域です。周囲をぐるっと里山に囲まれており、沢やため池、谷内など湿地帯が多いため、水辺の環境が豊富にあります。この美しい水辺には、絶滅の恐れがある貴重な水生植物や昆虫が生息しており、トンボだけでも37種類も確認されているといいます。代表の金谷さんはこの美しい自然や生き物を守るため、環境保全型の農業に取り組み、農薬や化学肥料に頼らない米作りを追求しています。
安全でおいしいお米を作りたいという強い想い
金谷さんは15haを超える圃場でコシヒカリや新之助、キヌヒカリなどを栽培しており、有機栽培・特別栽培に積極的に取り組んでいます。安全安心だけではなく、毎日食べるものだからこそ美味しさにも強いこだわりを持ち、手間をかけてお客様に喜んでいただける米作りをしています。ミネラルや魚系のアミノ酸、微量要素など田んぼの状況に応じてしっかりと豊かな土を作り、米糠や除草機を使って草を抑え、じっくり低温で乾燥調整することで風味豊かなお米に仕上げていると話してくれました。
自分でも感動するようなお米
農薬に頼らない米作りは体力的にも苦労が多く、特に雑草対策には手を焼くといいますが、それでも米作りが大好きだと話す金谷さん。今までいなかった生き物が田んぼに現れるようになったり、自分でも感動するようなお米が取れた時には本当に嬉しく、米作りを続ける意味を感じるといいます。田んぼ一枚一枚の特徴を把握し、取れたお米を食べ比べ、常に新しいことにチャレンジしながら独自の技術を確立させてきた金谷さんは、次の展開を見据え若い人でも無理なく有機農業ができるよう土台づくりをしていきたいと目標を語ってくれました。