桑原農産(桑原真吾)
桑原農産(桑原真吾)新潟県南魚沼市
豊富な水と恵まれた環境
桑原農産さんの田んぼがあるのは南魚沼市。五十沢と呼ばれる地区であり、その名の通り山からの沢水が豊富であり、生活排水の混じらない清らかな水が田んぼを潤しています。金城山や中ノ岳などの山々に挟まれ、風のよく抜ける地域。比較的夕立が多く、夏の暑い時期でも気温が下がり、稲が快適に過ごせる環境が整っているといいます。桑原農産さんは400年以上続く歴史のある米農家。代表の桑原 真吾さんは18歳から家業に入り、代々受け継がれてきた土地と技術を軸に丁寧な米作りを続けています。
異常気象でも安定した美味しさを追求
36haを超える広大な農地でコシヒカリや新之助などをメインに栽培する桑原さんは、安定した米作りをすることを心がけているといいます。同じ作り方をしても毎年天候は変わり、近年では異常気象も多くなってきましたが、自分のお米を待っているお客様に「今年も美味しいね」と言ってもらえるように、試行錯誤を繰り返しているといいます。使う肥料にも強いこだわりをもち、化学肥料は使わず有機質肥料をベースに丁寧な土づくりをしています。また、固定観念にとらわれず稲の様子、田んぼの様子を細かく観察しながら柔軟に適切な管理をしていると話してくれました。
「こんな美味しいお米を食べたことはない」その言葉を励みに
農家に休みはなく、草刈りや溝きりなど身体に堪える作業も多いといいますが、収穫の喜びやお客様のことを思うとどれも苦労に感じることはないといいます。特にお客様からの声は励みになり、「こんな美味しいお米を食べたことはない」と言っていただけた時のことは今でも鮮明に記憶しているといいます。桑原さんのお米は、米・食味分析鑑定コンクールをはじめとする様々なお米コンクールで金賞を獲得するなどその品質はお墨付き。生まれ育った地元の農地を守り、美味しいお米を作り続けながら、近い将来、おにぎり屋さんを開店するのが夢だと語ってくれました。