うおぬま小岩農園(小岩孝徳)
うおぬま小岩農園(小岩孝徳)新潟県魚沼市
流れる水は雪解け水のみ。混じりっけのない天水田。
うおぬま小岩農園さんの田んぼがあるのは新潟県魚沼市大倉。県内でも有数の豪雪地帯の山間部。朝日がよく当たり、夕日は早く山に隠れるため夜温が下がり、しっかりとお米に旨味が蓄えられます。全ての圃場が山からの雪解け水と雨水だけで作られる天水田であり、混じりっけなしの清らかな水が豊富に流れています。真夏でも非常に水温が低く、その冷たさゆえにこの地域では収量を多くとることはできないと言います。その分、味の良さ、品質の良さには強いこだわりを持っており、日々試行錯誤を繰り返し、米作りを追求していると話してくれました。
この地にあった有機栽培を確立
米農家を継ぐつもりはなかったと話す小岩さんは、サラリーマン時代に体調を崩したことをきっかけに無農薬で作られて農産物に興味を持つようになったと言います。実家に戻り、この素晴らしい地元のお米の価値を上げていくため、ひたすら実験を繰り返し、この地にあった有機農法を必死になって確立させました。42haほどの面積でコシヒカリを中心に栽培している小岩さんは、とにかく米作りは全ての工程が大切であり、1つ抜けてもだめ。逆に1つだけ力を入れても意味ながないと言います。
土づくりは大前提。地道な管理を繰り返す熱意。
有機栽培の田んぼはしっかりと土づくりをすることが大前提だと言います。それぞれの田んぼの特徴に合わせ、細かくコントロールし、定期的に土壌診断を行い、適切な管理を行なっています。自家製の米糠ぼかしや魚系の肥料を中心に豊かな土を作り、天候に合わせながらしっかり雑草の対策や水管理を繰り返す。この地道な管理がピッタリとはまり、黄金色の稲をが綺麗に実った時はたまらなく嬉しいと言います。先祖から受け継いだ農地を守り、魚沼ブランドを向上させていくため、これからも良いお米を作り続けていきたいと話してくれました。