農事組合法人 第四生産組合(竹野勝行)
農事組合法人 第四生産組合(竹野勝行)新潟県西蒲原郡弥彦村
米作りが始まった自然豊かな弥彦村
第四生産組合さんの田んぼがあるのは、新潟県西蒲原郡弥彦村。新潟県のほぼ中央部に位置し、弥彦山の麓には緑豊かな自然と田園風景が広がっています。稲作を広め、越後文化を作りあげたと言われる天香山命(あめのかごやまのみこと)がまつられた彌彦神社がある由緒正しき地域。水量豊富な信濃川水系の水を使い、粘土質の肥沃な土壌で米作りをしています。海風が吹き抜け、夕日は早く山に隠れるため夜温が下がる恵まれた気候の弥彦村。地域農業の生き残りをかけ、「伊彌彦米」ブランドを立ち上げ、村全体で米作りに取り組んでいます。
徹底して気候に合わせた適切な管理
第四生産組合さんは70haを超える広大な面積でコシヒカリをメインに米作りをしています。特に大切にしていることは天候に合わせた管理をすること。計画どおり行かなくても、毎年変わる天候に合わせてしっかりと対応していくことが味の良いお米を作る秘訣だといいます。地元で作られる豚糞堆肥を20年以上施用することで豊かな土壌を育み、農薬や化学肥料を抑えた特別栽培を行っています。代表の竹野さんは、田んぼを周りながら稲の観察を怠らず、葉の根元、付け根をしっかりとチェックすることで健やかな稲を育てているといいます。
地域農業を守る受け皿となりたい
弥彦村でも高齢化から農業を辞める方がどんどん増え、農地を守っていくことが急務だと話す竹野さん。米作りは面白い「仕事」だと思ってもらうための体制を整え、今では生産チームは平均年齢33歳と若い方々が活躍しています。直向きな米作りの成果か、販売先である地元の旅館からは伊彌彦米にしてからお客様のおかわりが増えたと喜びの声をいただているといいます。今後の目標は、お客様の声を励みに、魅力ある組織を作り、地域と連携し、農地を守るための受け皿となっていきたいと話してくれました。