滝沢農園(滝沢徹也)
滝沢農園(滝沢徹也)新潟県十日町市
心地よい風が吹き抜ける素晴らしい自然環境
滝沢農園さんの田んぼがあるのは新潟県十日町市松之山。兎口と呼ばれる10軒ほどの集落であり、標高は400mほどで非常に雪解けが遅く、作業できる期間は限られています。しかし豊かな自然・気候に恵まれており、大松山からの雪解け水や夏でも涼しい気温など美味しいお米が取れる条件が整っています。また、大林風と呼ばれる心地よい風が常に吹き抜け、人も稲も過ごしやすい環境が特徴です。代表の滝沢さんは、この素晴らしい環境を残せるのは自分しかいないと心に決め、リタイアする方から農地を引き継ぎ、この地を守るための米作りに心血を注いでいます。
標高差を利用した適期での作業がポイント
標高が高く棚田状に広がる田んぼは、面積も小さく9haの面積でも田んぼの枚数は110枚を超えます。水管理のためにチェックして回るだけで1日が終わってしまうほどの手間がかかりますが、滝沢さんはこの地だからこそできる米作りがあると言います。250mから450mの標高さを利用して、いつでも適期で作業することを意識し、田んぼの状況に合わせて適切な管理をしていると話てくれました。また、農薬・化学肥料の使用を最低限に抑え、全て特別栽培でお米を生産しています。
環境を守り、お客様に喜んでもらいたいという強い想い
かつて山を切り開いて作られた田んぼであるため、田んぼの面積とほぼ同じ面積の草刈りが必要で、雑草には本当に苦労していると言います。しかし、滝沢さんは除草に農薬を使うことはありません。除草剤を使うと土壌が脆くなり、痩せてしまう上に、この美しい自然を汚したくないという想いで辛くても人力で対処しています。たくさんの人にうちのお米を食べていただきたいという滝沢さんは、待っているお客様がいるからこそ仕事に責任感が生まれ、さらに良いものを作ろうという気持ちになると言います。これからも美味しいお米を作り続け、この環境を守っていきたいと話してくれました。