一般財団法人 明日香村地域振興公社
一般財団法人
明日香村地域振興公社奈良県高市郡明日香村
日本のはじまりの地、明日香村
言わずと知れた古都「明日香村」は奈良盆地の南東に位置し、かつて100年間ほど都が置かれ、律令国家体制が初めて築かれた「日本のはじまりの地」として知られています。
清らかで冷たい飛鳥川の水を使用し、棚田百選にも選ばれた「稲渕棚田」で丁寧な米作りをしています。
明日香村地域振興公社では、地域農業を維持していくため、手放す方から農地を預かり、米作りを担ってきました。
2020年頃からは「あかねさす」というネーミングでブランド化を図りながら地域の美しい農村景観を守り、持続可能な農業を目指す活動をされています。
天日干しと厳しい栽培基準
明日香村地域振興公社では5haほどの圃場でヒノヒカリや酒米を栽培しており、徐々に生産面積も増えてきたといいます。
地域一帯となって作り上げる「あかねさす」は農薬や化学肥料を半分以下に減らした特別栽培を前提とし、水分量や粒の大きさなど厳しい独自基準を設定することで、自信を持って販売できる米作りに取り組んでいます。
また、乾燥方法には特に強いこだわりを持ち、全量「はざかけ」による天日干しを行い、自然の力でお米の旨味を引き出しています。
美しい景観と文化を未来へ繋ぐ米作り
田んぼは昔ながらの棚田であるため、小さく歪な形の田んぼが多く、田植え稲刈りだけでなく、土手や斜面の草刈りなど管理作業ひとつとってもかなり手間がかかるといいます。
また、猪や鹿による獣害など自然豊かだからこその苦労がたくさんあります。それでも米作りを続けるのは、綺麗な空気、美しい自然、明日香村の歴史と文化を守るため。農業を守ることがこの村を守ることに繋がるからだといいます。
棚田での米作りを継続できるように、しっかりと良いお米を作り続け、多くの人に味わっていただきたいと話してくれました。