宇陀米ブランド化協議会
宇陀米ブランド化
協議会奈良県宇陀市
徳川の直轄領であった
恵まれた土と水。
田んぼがあるのは奈良県宇陀市。標高400mほどの中山間地帯で三方を山に囲まれており、流れる水は他地域の流入のない混じりっ気のないミネラル豊富な湧水。雲母などの鉱物を多く含む土壌は非常に肥沃で、昔から良質な薬草が取れると言われてきました。江戸時代には徳川の直轄領だったという特別なエリアです。
しかし、他の産地同様に高齢化や担い手不足など多くの問題を抱えており、地域農業の存続をかけて立ち上がったのが「宇陀米ブランド化協議会」です。
今では若手も増えており、この素晴らしい自然環境を守り繋げるための米作りが続けられています。
自らに課した厳しい基準
宇陀米ブランド化協議会は20名ほどのメンバーで組織されており、4haほどの面積で「ひとめぼれ」を栽培しています。自信を持って販売できるよう、栽培方法は特別栽培に限定。等級や食味値、粒のサイズなど厳しい基準を設定し宇陀米ブランドを確立しています。
米作りにおいて大切にしていることは基本に忠実に適期作業を行うこと。品種の特性に合わせ、周りの環境に左右されずコントロールしていくことが大切だといいます。
メンバーで一丸となり、栽培方法や資材を統一していくことで、さらに品質を上げていきたいと話してくれました。
田んぼを守ることが地域を守ることにつながる
宇陀米ブランド化協議会はみんなで作り上げていく組織であり、決して儲かればよいという組織ではありません。田んぼは地域のインフラであり、田んぼがなくなれば米以外の農業や地域自体も立ち行かなくなります。
そのため、後継者を作りながらしっかりと田んぼを守り、裾野を広げていくこと、お米のクオリティを維持向上させていくことが目標だといいます。若い人が米作りをしたいと1歩踏み出せる環境を作っていきたいと話してくれました。