中条農産(佐藤隆史)
中条農産(佐藤隆史)新潟県胎内市
飯豊連峰の雪解け水が豊富に流れ込む恵まれた地域
中条農産さんの田んぼがあるのは、新潟県胎内市。新潟県の北部、山と海の中間に位置し、飯豊連峰の雪解け水が豊富に流れ込む地域です。肥沃な土壌が広がり、豊富な水、昼夜の寒暖差があるため良質なお米が取れる地域です。代表の佐藤さんは20歳の頃から本格的に米作りをスタートさせ、現在で27年目。特別栽培米や有機JASなどのこだわった栽培にチャレンジし、品質と安心を追求するようになった頃から米作りが楽しくなってきたといいます。答えのない米作りの奥深さ、喜んでいただけるお客様の声に非常に大きなやりがいを感じていると話してくれました。
稲が育ちやすい環境を整える
高齢化や担い手不足など地域でも離農する方が増えるなか、中条農産さんでは50haを超える面積でお米を栽培を続けており、地域農業を支える大きな柱となっています。米作り一番のこだわりは、稲が育ちやすい環境を整えてあげることだといいます。強くがっしりとした苗を作ることから始まり、夏の暑日には夜に水を落とし、翌朝に冷たい水を流してあげるなど細かく丁寧な管理を繰り返し、味わい深いお米を作っています。有機JASのお米は、米糠や魚などの自然のものでしっかりと土を作り、アイガモに活躍してもらうことで農薬に頼らない米作りをしています。
お客様のための米作り
こだわりの尽きない中条農産さんのお米は、その品質の高さから皇室の献上米に選ばれたことがあるといいます。育苗から収穫、乾燥調整まで手を抜かず、保管についても一年中美味しく食べていただけるよう低温倉庫でしっかりと管理しています。新潟の豊かな自然、環境と共存できる農業を目指し、安心して食べられる有機JASのお米増やしていていきたいといいます。中条農産さんでは、切り餅や蕎麦の加工なども幅広く手掛けており、お客様のための米作りを続けながら地域の人たちから頼られるような存在になっていくことが目標だと話してくれました。