東山ファーム
東山ファーム(原直治)新潟県糸魚川市
針葉樹・落葉樹に囲まれ、空気の澄んだ美しい景観
東山ファームさんの圃場は、新潟県糸魚川市早川地区にあります。焼山・火打山の雪解け水、早川のミネラル豊富な清流流れ込む田んぼは、標高300mほどの場所に位置し、澄んだ空気が気持ち良いよく吹き抜ける素晴らしい立地。厳しい寒暖差、砂状土で水が浸透しながらも枯れることのない豊富な水源が、粒揃いのよく甘みが強いお米を育みます。地域の農家3戸が集まって立ち上げた東山ファームさんは、60ha(東京ドーム13個分)もの広大な面積でお米を作っています。
中山間地で美味しいお米を作る知識と経験
中山間地ならではの大小400枚以上もある田んぼで均質なお米を作るために、平地とは異なる工夫がされています。田植え後には、田んぼに朝早くに水をため、太陽で水温を上げることで地温を上げ、しっかり根付いてくれるように管理をしていきます。畦の草刈りひとつをとっても、急な傾斜は危険を伴い平場よりも大変な労力を必要とします。代表の原 直治さんは、自然相手で予測できないことも、これまでの経験と知識で臨機応変に対応していると話してくれました。
1粒に旨みがぎゅっと詰まったお米
平均気温が低いので生育もゆっくり。他産地に比べてじっくり養分を蓄えていくお米は、1粒の中に旨みが詰まっており、噛んだ瞬間に甘みがあります。なるべく籾殻がついた状態で保管し、注文時に籾摺り精米する「今ずり米」は、品質が劣化せず、味・香りが均一です。代表の原さんは、農家を辞め、田んぼを手放す方が多く、面積はどんどん増え、地域の崩壊を危惧しているといいます。東山ファームの皆さんは、1つの集落を守っていく責任感を持って日々、地域農業を牽引しています。