桑原農園(桑原宏太)
桑原農園(桑原宏太)新潟県南魚沼市
魚野川の清流と恵まれた南魚沼の環境
桑原農園さんの田んぼがあるのは新潟県南魚沼市五日町。南魚沼の整った環境に、夏でも冷たく、清らかな魚野川が流れ、時期には鮎釣りを楽しむ方も多いと言います。昼間はしっかりと暑さがあり、夜間にはグッと気温が下がる特異な気候が美味しいお米を育てます。土壌は粘土質や砂地など幅広く点在しており、田んぼごとに栽培方法を少しずつコントロールすることで健やかに生長させることを意識していると話してくれました。お話を伺った桑原さんは20代という若さではありますが、父親の背中を見て育ち、地元のためになる仕事がしたいと米作りを志したといいます。
当たり前のことを当たり前に
22haを超える田んぼは枚数にすると207枚。コシヒカリや新之助などを栽培しており、水管理をするだけでも一苦労ですが、決して手を抜くことはないといいます。桑原さんが一番大切にしていることはタイミング。当たり前のことをきっちりとやり切ることが稲にとってはとても大事だといいます。また、田んぼによって土質が微妙に異なるため、それぞれに合わせて土を作り、地元の養豚場の豚糞やキノコの菌床などを有効に活用し肥沃な土壌を作ることを心がけています。
地元のためになる米作り
地域の中で人や自然と関わりを持ち、地元のためになる仕事ができていることが嬉しいと話す桑原さんは、自身の米作りだけではなく、農協青年連盟の委員長をしていた経験もあり、地域農業の発展に心血を注いでいます。米作りの一番の喜びは、お客様から嬉しい言葉をいただくこと。20代でこの醍醐味を味わえるのは米作りならではだといいます。農薬は極力減らし、量ではなく品質を追求した米作りを続け、末長く農業を続けられる地域にしていきたいと話てくれました。