しもむら農園(下村 宣弘)
しもむら農園(下村 宣弘)佐賀県小城市
佐賀平野で
山と海の恵みを生かした米づくり
しもむら農園さんのある芦刈町は佐賀平野の真ん中、海抜およそ1mの干拓地です。雄大な天山(てんざん)から流れる水と有明海に面した粘土質で海のミネラルが豊富な土地、晴れの日が多く穏やかな気候が美味しいお米を育みます。
3代目の宣弘さんは、下村家の次男ながら、手伝いをするうちに農業にのめり込み、すでに20年以上になります。さがびよりをメインに、その他のお米や野菜を栽培しています。
地域資源を循環し、
稲本来の力を引き出す
佐賀平野は代表的な二毛作地帯で、一年の間に同じ農地で2種類の異なる作物を作ります。米と麦の二毛作を行うため、麦わらは全量すき込み、稲わらは牧場に渡して堆肥にしてもらい、それを田んぼに戻しています。
二毛作や地域の産業とともに地域資源を循環した土づくりは、この地ならではの仕組みです。
環境保全と美味しいお米をつくるため、100%有機肥料を使用しているほか、稲本来の力を発揮するために土の中のバクテリアを活性化させたり、病害虫予防に玄米酢を散布するなどの工夫もしています。
佐賀に しもむら農園 あり
「佐賀にしもむら農園あり」と言われるようになりたいと話す宣弘さん。
積み重ねた努力が実り、しもむら農園のさがびよりは、お米番付2023で優秀賞を受賞しています。農薬不使用での栽培にチャレンジしている生産者は佐賀では他にいないそうで、先駆者の元へ伺うなど学び続けながら、土づくりと環境に配慮した米づくりに取り組んでいます。