和仁農園
和仁農園岐阜県高山市
北アルプスの厳しい自然がもたらす恵み
山深く細い道を縫うようにして進んで行くと、少し開けた山間部に奥飛騨上宝町見座の集落がある。東には名峰「槍ヶ岳」「穂高岳」「乗鞍岳」が控えているから山深いのも当然。ここ奥飛騨で和仁農園は北アルプスの自然と向き合いながら、真摯に米づくりを続けている。
奥飛騨の冬はとても厳しいが、北アルプスの清流がミネラルを運び、美しい圃場を潤す。夏の日中は猛暑となる日もあるが、朝晩は肌寒く感じるほどで、大きな温度差が米を十分に登熟させている。急峻な限られた農地は効率を阻むが、代わりに美味い米をつくる諸条件を与えてくれるのだ。
特別なことは何ひとつ無い
和仁農園の米づくりのこだわりを聞けば、驚くほどシンプルで「ひとつひとつの作業を自然と対話しながら、丁寧に、正直に、実直に、手をかけること」に尽きるという。
こだわりの自家製有機堆肥は土を豊かにし、農薬の使用量を最小限に抑えることが出来る。天候に注視しながら、細かく丁寧な水の管理を行う。苗をつくるための種籾を厳選するため、バケツ一杯の種籾から苗となるものはほんの一握りであるというのは珍しい。
こうして文字で書けば容易く感じるが、このこだわりをすべての圃場のすみずみまで徹底させているのは並大抵の努力では出来ないことなのだ。
嘘偽りのない農法
米・食味分析鑑定コンクールで5年連続の受賞、しかもそのうち4回は最高位の金賞を獲得し、2012年には全国で8人目となるダイヤモンド褒章を授かったが、和仁農園が消費者に提供するお米一粒一粒を最高レベルの品質に高めている。
美味い米づくりに適した地理的条件に甘えない。ひたむきに実直過ぎるほどに米作りに取り組む姿勢、そして代表の和仁松男さんのこうした思いに共感する素晴らしいスタッフ達に支えられて、和仁農園のお米は消費者に届くのだ。