【日本最大級】米食味分析鑑定コンクール特集
「米・食味分析鑑定コンクール」ってなに?
毎年、秋の新米が出そろう11月頃に米・食味鑑定士協会が実施するコンクールで、新米の食味鑑定による国際コンクールのことをいいます。平たく言うと全国から集めた新米を審査し、金賞等を決めるコンペティションになります。1999年より開催しており、昨年で16回を数える大会になります。
昨年の第16回コンクールの総出品数は約4,300件以上となり国内で最大級のお米のコンクールになっています。最高栄誉の「総合部門」に始まり、「道府県代表お米選手権」、「農業高校お米甲子園」、また、特色・こだわりに重点を置いた「品種・栽培別部門」、「小学校部門」等、複数の部門があります。
審査方法はどうなっている?
1次審査
静岡製機株式会社の食味計・穀粒判別器による玄米分析を実施。
下記条件を満たした玄米が二次選考へ進みます。
【食味】数値が85点以上。※低・中アミロース米は80点以上
【整粒度】数値が75%以上
2次審査
次審査を通過した玄米を精米し、株式会社東洋精米機製作所の味度計により数値測定。
玄米水分値が12%以下の検体と16%以上の検体を除く。
1次審査・2次審査の合計により、各部門のノミネート者を選出。
最終審査
お米の特性に合わせ、専門家が搗精後、コンクール会場にて、官能審査法に基づき炊飯。
食味鑑定士・バイヤー等の専門家を含めた 30 名の審査員により、官能審査を行い、投票にて金賞が選出される。
総合部門ノミネート40品の中から17品が金賞受賞
最終審査ノミネート
第16回サマリー(総合部門)
第1位 | 長野県 | 12件 |
第2位 | 群馬県 | 8件 |
第3位 | 福島県 | 4件 |
第4位 | 山形県 | 3件 |
岐阜県 | ||
第6位 | 青森県 | 2件 |
新潟県 | ||
島根県 | ||
第16回の結果は、最終審査ノミネートや金賞受賞者の多くは引き続き比較的高地で栽培している農家が多い形となりました。また、ここ数年では比較的高温障害の影響を受けなかった山形、新潟の生産者がノミネートされています。ちなみに第16回総合部門ノミネート数は12都道府県40品でした。その中で金賞を受賞した農家は17品となりました。
毎年毎年変化する天候にどう適応していくかでお米の出来不出来が変わります。ですのでユーザーの方々は従来のイメージだけでなくこういった毎年実施されるコンクール等の情報をもとにその年の食味が良いとされる農家の情報を入手して頂くと良いかと思います。
なんでコンクール受賞米って見かけないの?
なんでコンクール受賞米って見かけないの?
プロが選ぶお米なら自分も買って食べたいと思う方が多いと思いますが、コンクール受賞米は近所のスーパーマーケット等ではあまり見かけないと思います。
これは、
(1) こだわりのお米なので生産量がそもそもあまり多くない
(2) おいしいお米を作る農家が既存の流通を経由しないで独自の流通を構築するケースが増えている
ためだと言われています。
ツナギは、10年に渡って全国のお米農家に直接足を運んで買い付けを行っているため、一般では手に入りづらいコンクール米をご提供できるのです。