【日本最大級】米食味分析鑑定コンクール特集
「米・食味分析鑑定コンクール」ってなに?
毎年、秋の新米が出そろう11月頃に米・食味鑑定士協会が実施するコンクールで、新米の食味鑑定による国際コンクールのことをいいます。平たく言うと全国から集めた新米を審査し、金賞等を決めるコンペティションになります。1999年より開催しており、今年、2025年で27回を数える大会になります。
昨年の第27回コンクールの総出品数は約5,000件を超え、国内で最大級のお米のコンクールになっています。最高栄誉の「国際 総合部門」に始まり、「都道府県・海外地域代表 お米選手権」、「全国農業高校お米甲子園」、また、特色・こだわりに重点を置いた「栽培別部門」、「小学校部門」等、複数の部門があります。
審査方法はどうなっている?
1次審査
静岡製機株式会社の食味計・穀粒判別器による玄米分析を実施。
下記条件を満たした玄米が二次選考へ進みます。
【食味】数値が85点以上。※低・中アミロース米は81点以上
【整粒度】数値が75%以上
2次審査
1次審査を通過した玄米を精米し、株式会社東洋ライス株式会社の味度計により数値測定。
1次審査・2次審査の合計により、各部門のノミネート者を選出。
最終審査
お米の特性に合わせ、専門家が搗精後、コンクール会場にて、官能審査法に基づき炊飯。
食味鑑定士・バイヤー等の専門家を含めた 30 名の審査員により、官能審査を行い、投票にて金賞が選出される。
総合部門ノミネート42品の中から18品が金賞受賞
最終審査ノミネート
第27回サマリー(国際・総合部門)
| 第1位 | 岐阜県 | 5件 |
| 第2位 | 群馬県 | 4件 |
| 第3位 | 新潟県 | 2件 |
| 福島県 | 2件 |
第27回総合部門ノミネート数は13都道府県42品で、そのうち金賞を受賞した農家は18品となりました。
道府県別に見ると、上位4県(岐阜・群馬・新潟・福島)で13品の金賞が出た一方、今年は例年に比べて受賞県の裾野が広がり、多様な地域から評価の高い米が選ばれました。例年新潟・山形などの有名産地の受賞が目立ちますが、それ以外の地域でも魅力的なお米がたくさんあることがわかる結果となりました。
毎年毎年変化する天候にどう適応していくかでお米の出来不出来が変わります。ですのでユーザーの方々は従来のイメージだけでなくこういった毎年実施されるコンクール等の情報をもとにその年の食味が良いとされる農家の情報を入手して頂くと良いかと思います。
なんでコンクール受賞米って見かけないの?
プロが選ぶお米なら自分も買って食べたいと思う方が多いと思いますが、コンクール受賞米は近所のスーパーマーケット等ではあまり見かけないと思います。
これは、
(1) こだわりのお米なので生産量がそもそもあまり多くない
(2) おいしいお米を作る農家が既存の流通を経由しないで独自の流通を構築するケースが増えている
ためだと言われています。
ツナギは、10年に渡って全国のお米農家に直接足を運んで買い付けを行っているため、一般では手に入りづらいコンクール米をご提供できるのです。


